フリーランスの女性が妊娠・出産をする場合、会社員と違って労働基準法が適用されないため、産前産後休暇の取得や出産手当金を受けることができません。

産前産後の働けない期間は収入が途絶えてしまうため、休まなければいけないことに不安を抱えることもあるかもしれません 。
しかし、フリーランスは会社員とは異なり、仕事をコントロールしながら「扶養の範囲内で働く」ことができるのです。

私の場合、これまでは常駐SEとして働いていましたが、妊娠が分かってからは夫の扶養に入れてもらって働くようになりました。
特に、私と同じように常駐SEとして働いている方だと産前産後の収入は0になってしまいますので、「扶養内で働く」ということを選択肢にいれてみてはいかがでしょうか。

1.フリーランスが扶養に入るメリット

節税または社会保険の支払いが免除される

産前産後の働けない期間の支払いは少しでも抑えたいものです。
フリーランスの年間の収入額が「所得税の配偶者控除を受けられる範囲内」または「社会保険の扶養範囲内」である場合、扶養に入ることができます。

所得税の配偶者控除を受けることができれば、所得から38万円控除することができ、これに税率を乗じた分だけ、収める税金が少なくなるのです。
一方、社会保険の扶養に入ることができれば、国民健康保険料と国民年金の納付が免除されます。

上記2つは別々に計算されるもので基準が異なりますので、扶養に入ることを検討する場合はどちらの扶養の範囲で働くか決める必要があります。

収入面での負担が軽減される

社会保険は自治体や収入で前後しますが年間で30万円ほど支払うことになります。
 ・国民健康保険は収入(所得)50万円で約8万円(自治体による)
 ・国民年金は約19万円
これらの支払いのために家計がマイナスにならないよう収入を得る必要がありましたが、
扶養に入って支払いが免除されると、稼がないといけないという収入面での負担が軽減されます。

そのため扶養に入っている間は出産育児に専念し、
育児が落ち着いたら扶養を抜けて仕事復帰することができます。

2.産前産後に扶養に入った場合の働き方

契約内容を見直して働く

扶養の範囲から外れないようにクライアントとの契約時間を少なくしたり業務量を減らすことで、収入をコントロールします。

妊娠中の体調の変化にあわせて出社時間を早めたり、退社時間を遅くしたり、
週5日の契約を週3日にするなどして業務が少なくなるよう調整します。

クラウドソーシングサイトで働く

クラウドソーシングで自宅にいながら必要スキルや報酬額を見て案件を受注して働きます。
大手クラウドソーシングサイトである「クラウドワークス」であれば、 文字起こしなどの簡単作業から、マクロ作成・ホームページ作成といった開発案件まで幅広い案件があるため、自身のスキルや作業できる時間に合った案件を探しながら働くことができます。

案件によって産前産後の隙間時間で仕事ができ、さらには受注した案件は今後の実務経歴としても載せることができるので、扶養期間中に限らずクラウドソーシングを活用することをおすすめします。

3.扶養内でもフリーランスはできる!

産前産後などで一時的に収入が減る場合、扶養に入れば世帯としての税や社会保障の負担を軽減しながらフリーランスとして働き続けることが可能です。

扶養に入っている期間は 業務量を抑えて働いたり出産育児に専念し、仕事復帰する際に扶養を抜けるという働き方もできますので、産前産後の希望の働き方や暮らし方を考えた上で扶養について判断しましょう。